2007年02月06日
認知症
かつての認知症(痴呆)の原因は治らない病気であるということが
一般に広く理解されるようになると、病気だから仕方がないと諦める家族や、
治らない病気なので望みも希望も無くしてしまう家族など、
認知症に対してネガティブな反応が普通でした。
現在でもそのような家族はたくさんいます。
また、介護施設の職員でも、認知症のお年寄りには食事、入浴、排泄以外に
出来るケアはほとんどないと考えがちです。
特に、俗に言う「問題行動」も単なる周辺症状だと理解され、
職員にとっては頭を悩ませる問題であっても、認知症のお年寄り自身が
自分では解決できない問題を抱えているとは理解されませんでした。
本当は、いわゆる「問題行動」を問題であると捉えるほうが間違っているのですが、
「どうしてその行動に及んでしまうのか?」
という原因にまで目を向けようとはしません。
このような状況では、「認知症」のことを知っている人がいても、
「認知症介護」のことはよく分からないというのが普通でした。
しかし、「認知症」というレッテルに囚われて認知症のお年寄りと
自分の違いばかりを考えるのではなく、認知症があっても人として共通性があり、
お互いの違いも個性の差のように受け止め、
「家族」のように、あるいは旧知の知り合いのように、
認知症のお年寄りと接することが出来る人もいます。
そして、このように接することで、認知症のお年寄りが落ち着き、
認知症のようには見えなくなることもあります。
このような人は、
たとえ「認知症」の知識がなくても「認知症介護」を
よく知っている人であると言っていいのでは
ないでしょうか。
「認知症介護」を知らないのに知った振りをしている介護専門職と、
「認知症介護」をしているつもりはないのに
それを実践してしまう素人という奇妙な逆転現象が起こったのです。
このように、「病気」より「人」に着目することによって、
認知症に対してポジティブな対応が出来ることが次第にわかってきました。
「認知症」から「認知症介護」への転換は、病人中心ケアから人間中心ケアへ
変わるということです。
バリデーションとは、アルツハイマー型および類似の認知症と診断された
お年寄りとのコミュニケーションを行うためにセラピーのひとつです。
バリデーションは、死が訪れる前に、やり残した仕事を片付けてしまおうと、
一生懸命奮闘しているアルツハイマー型認知症のお年寄りに対して、
尊敬と共感を持って関わることを基本にしています。尊厳を回復し、
植物状態にならないように援助する、簡単で実用的なテクニックです。
バリデーションの大きな特徴は、このテクニックは誰にでも簡単に利用できることで
勿論、バリデーションの指導者や教師になる人には
それなりの厳しいトレーニングを要しますが、認知症のお年寄りを抱える
家族や介護職員(ケアギバー)の人達は、ほんの数日の研修を受けるだけで、
バリデーションのテクニックを利用することが可能です。
そして、認知症のお年寄りは何も分からなくなった単なるものではなく、
ある瞬間、瞬間ではよく理解している普通の人間として見ることが
出来るようになります。
バリデーションの前提には「個対個」があり、
それはマニュアルどおりのケアではありません。
1人ひとりの人間の個性が違うように、認知症のお年寄りも様々です。
必ず個人的に対応しなければなりません。
そして、介護者も個々の人間ですから、「こうすればならない」というマニュアルに
縛られることなく、人間観を持って共感的な聞き手となり、決して評価せず、
認知症のお年寄りのありのままを受け入れることが大切です。
お年寄りとバリデーションを行うケアギバーとの信頼関係が高まるにつれて、
彼らの心配事は減少し、遠慮がなくなり、まだ自分も価値のある存在だと
思えるようになってきます。
身体的、社会的機能が改善されることで、植物状態へ以降すること、
身体機能の低下を防ぐことができるのです。
まずは、お年寄りと一緒に食事を食べたり、生活を共にすることから始めませんか?
同じものを見て、感じ、話し合い、共感することで、
そこから新たな気づき(自覚)が生まれるかもしれません。
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投稿者: 日時: 2007年02月06日 22:41 | パーマリンク |TOPページへ ▲画面上へ
認知症を最後までお読下さいましてありがとうございます。
用語解説
・ショートステイ
介護を行う家族が休養、病気などで一時的に介護が困難になった場合に、特別養護老人ホーム、有料老人ホームなどで一週間程度預かってもらい、介護の負担を軽くすることを目的にしたもの。
・通所介護
一般的に「デイサービス」と呼ばれ、在宅で介護を受けている人が、日帰りで施設サービスを利用すること。行き帰りの送迎や食事、入浴、レクレーションや機能訓練を受けることもできる
・特別養護老人ホーム
「介護老人福祉施設」とも呼ばれ常に介護を必要とする要介護度1以上の人が入所する施設。かかる費用としては平均月5万4000円と安価だが、入所待ち期間が2~3年で主に相部屋(現在は個室化が進んでいる)での入所生活を送ることになる。
・認知症
一度獲得した知能が、後天的に脳や身体疾患を原因として慢性的に低下をきたした状態で、社会生活、家庭生活に影響を及ぼす状態と定義されている。認知症をきたす疾患としては、アルツハイマー型が40数パーセントと最も多く、これに脳血管性型が30数パーセントで、この二つをあわせて、認知症の80% を占めている。認知症の約10%に、ホルモン異常やうつ病、中毒、正常圧水頭症、慢性硬膜下血腫といった早期に治療すれば治る可能性のある可逆性のものが含まれている。以前は痴呆症と呼ばれていた。
あ
悪性関節リウマチ 悪性腫瘍 アクティブ80ヘルスプラン アセスメント アニマル・セラピー アルツハイマー型老年認知症(痴呆) 安楽死 医学的リハビリテーション 育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律 移送サービス 遺族年金 一級ホームヘルパー 一般型特定施設入居者生活介護 医療費 医療保険制度 インフォームド・コンセント うつ病 運動療法 エアマット NPO MRSA 嚥下障害 音楽療法 オンブズマン制度
か
介護給付 介護記録 介護サービス計画 介護支援専門員 介護実習・普及センター 介護付有料老人ホーム(一般型) 介護付有料老人ホーム(外部サービス利用型) 介護認定審査会 介護福祉士 介助扶助 介護報酬 介護保険 介護保険施設 介護保険の第1号被保険者 介護保険の第2号被保険者 介護保険法 介護保険法の改正 介護予防 介護予防サービス 介護療養型医療施設 介護老人保健施設 介護老人福祉施設 疥癬 改訂長谷川式簡易知能評価スケール 外部サービス利用型特定施設入居者生活介護 かかりつけ医 核家族 仮性認知症(痴呆) 片麻痺(片まひ) 加齢 看護師 関節リウマチ きざみ食 義肢 義肢装具士 ギャッチベッド QOL 虚弱高齢者 居宅介護サービス費 居宅介護支援 居宅介護支援事業者 居宅介護住宅改修費 居宅介護福祉用具購入費 居宅サービス計画 居宅サービス事業者 居宅療養管理指導 緊急通報装置給付貸与事業 グループホーム 車いす ケアカンファレンス ケア付マンション ケアハウス ケアプラン ケアマネジャー ケアマネジメント 経管栄養 軽費老人ホーム ケースワーカー 健康型有料老人ホーム 言語聴覚士 見当識障害 高額介護サービス費 後期老年人口 高血圧症 膠原病 拘縮 高齢社会 高齢者虐待 「高齢者、身体障害者等が円滑に利用できる特定 建築物の建築の促進に関する法律」 高齢者世帯 高齢者総合相談センター 高齢者の居住の安定確保に関する法律 高齢者向け優良賃貸住宅 誤嚥 誤嚥性肺炎 国民生活センター 骨粗鬆症 ゴールドプラン21 コレクティブハウジング
さ
在宅医療 在宅介護 在宅介護支援センター 在宅酸素療法 在宅療養支援診療所 作業療法 作業療法士 施設サービス 施設サービス計画 市町村特別給付 失見当識 失語症 指定介護療養型医療施設 指定介護老人福祉施設 指定居宅介護支援事業者 シニア住宅 視能訓練士 社会福祉士 社会福祉主事 社会福祉法 社会保障 住宅型有料老人ホーム 巡回型ホームヘルプサービス 小規模生活単位型指定介護老人福祉施設 食事介護 褥瘡 ショートステイ 初老期認知症(痴呆) シルバーハウジング 心筋梗塞 人口肛門 人工透析 寝食分離 心臓ペースメーカー 心不全 生活支援ハウス 生活保護 清拭 成年後見制度 政府管掌健康保険 世界保健機関 切迫性尿失禁 せん妄 前立腺肥大症 足浴 ソーシャルワーカー 措置制度
た
第一種社会福祉事業 第二種社会福祉事業 ターミナルケア 短期入所生活介護 短期入所療養介護 地域型支援センター 地域ケア会議 地域包括支援センター 痴呆 チームケア 中心静脈栄養 通所介護 通所リハビリテーション 痛風 デイケア デイサービス 電動車いす 糖尿病 動脈硬化症 特定施設入居者生活介護 特別養護老人ホーム
な
ナイト・ケア 日常生活動作 日常生活用具給付等事業 入浴介助 尿失禁 認知症(痴呆) 認知症高齢者 認知症高齢者グループホーム 認知症対応型共同生活介護 寝たきり老人 脳血管障害 脳血管性認知症(痴呆) 脳梗塞 脳出血 ノーマライゼーション
は
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ま
まだら認知症(痴呆) ミキサー食 民間介護保険
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有料老人ホーム 有料老人ホーム協会 ユニットケア ユニバーサルデザイン 要介護状態 要介護度 要介護認定 要支援状態 予防給付
ら
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